今年最後のコラムになるかもなので

印象深かった患者さんとの会話を紹介

70代の女性

「今後痛みのない生活をするには何が必要？」

というもの

実はこの方

健康サプリに月数万

美容グッズとサプリに今まで数百万投資してきたとのこと

「何がどう効いたんだかよくわからない」

と感想を・・・

本音は痛みだけでなく、完全な若々しい健康を目指している様子

もちろんそれ自体悪くはないですが、ちょっと極端かな？

健康を求めるのにも、健康的に求めるのが健全では・・・

そもそもこの手の完全はあるんでしょうか？

美容は門外漢ですが、痛みに関してはありません

なんだかガンダーラを求める冒険のような気が・・・

思考と考えは常に

今でなくいつか

ここでなくどこか

に注意の焦点を合わせます

だって

思考と考えは今の事実にいることが出来ないのが特徴

必要な機能でしょうが

どっぷりつかれば迷いの元

もうひとつ

そもそもそんな境地があるんでしょうか？

どんなに生活を清浄化しても、善因を重ねて善徳を積もうが到達できないのでは・・・

そもそもないものでは？

極端な例ですが

お釈迦様は慢性の下痢と背中の痛みを訴えていました、時々吐いてもどしてもいました、なくなったのは供された食べ物による食中毒です

学生の頃にこの事実を知ったときちょっと残念だったのを覚えています

でも

だからありがたいとも思いました

だって

同じ諸行無常の条件に生きる人が

諸法実相

涅槃寂静

の真理を見出したから役に立つ

まったく違う条件の中に生きる人の言葉では

私たちの役に立てようがありませんもの

そういえば

仏教に如来という言葉があります

これ

レ点読みで

来るが如し

生まれてきたんまんま、そのまんまでいいんだよということかも知れませんね