御年96歳の女性、専業農家の方です

腰の痛みでの来院

症状のほうは回復のきっかけ動作と触れ方を行なっていただき順調に消退しましたが

「腰は曲がりますか？」

という不安が強い

じつは

40代の頃同様に腰を痛めて病院を受診した際

「農家で腰曲げ作業が多いから高齢になれば腰は曲がってしまうだろう」

といわれた経験がある

それ以後ずっと不安だったとのこと

でも

当院来院時にはまったく曲がってないどころか、通常想像される骨格の経年変化より少ないのではないかな、というくらいまっすぐ伸びています

なぜでしょう？

なぜだかわからないのです

50年前に受診した頃は

後天的な影響がもっとも骨格への影響が大

だと考えられていた時代

だから先のような診断での言葉をあたえられやすかったもの

現在は後天的な影響を受けないとはいえませんが

その方の特徴が年次変化で現れてくることがわかっています

農家だから腰が曲がる　は

考えの中での決め付け

今回紹介の方の妹さんは商家に嫁ぎましたが

歩くときの様子は腰は直角に曲がって歩くようです

たぶん後天的作用　＜　先天的特徴

なのでしょうね

●　バレーを続けたから背が伸びたのではなく

背が高い特徴があり有利であるからバレーを続ける確率が高い

だからバレーで活躍する選手は一般的に背が高くなるわけですもんね

●　どんなに似てたまるかと思い続けても

なんとなく親に顔が似てくるのもそうでしょうし

●　靴のサイズもある年齢以降は大きくならないですよね

後天的な作用で骨格が変わるなら

その後も靴のサイズは大きくならなければなりません（荷重しての生活があるんですから）

個人的なものでも、人類全体を巻き込むようなものでも

予言てあてにはなりませんね

私自身の体が20年後どのような姿になっているかなどてんでわかりません

ちなみに

昨日来院経験のある方たち4人分の成人式写真見せていただきました

皆かっこよくなって！

当然全員身長も顔も違います

だってもって生まれた特徴がそれぞれ違うんですもん